作り方のヒント:デジタル金庫

5つのタグのうち、どれかを手前に引くと開けることができます。タグは何枚でも選べるので、開けることができる組み合わせは、32通りの中から1通り。


材料と道具

【材料】

ダンボール(実際に使ったものは厚さ3 mm でしたが、見取り図や寸法図は厚さ 5 mm を想定しました)

竹串、工作用紙、布

木工用ボンド、両面テープ

【道具】

鉛筆、カッター、定規、ハサミ、

千枚通し、またはキリ(竹串の穴あけ用)、

つまようじと付箋紙(ボンドをつけるときにあると便利)

布とフェルトでデコったパターンです。



見取り図としくみ

箱の部分はダンボールで作り、蓋の裏側の仕組みは工作用紙で作りました。数字の単位は mm です。

 

T1-T5 のパーツを入れる向きを変えることで、開ける組み合わせのパターンを変えることができます。これは、動画でも示したように、出来上がった後でも変更することができます。

 

T1-T5 をすべて押し込んだ状態では、下図の向きに入れたパーツが竹串に引っかかるので蓋が開きません。

 

しかし、この向きに入れたパーツ全てを右にずらすことで、竹ひごが抜けるようになり、蓋が開くというしかけです。



寸法図

ダンボールの部分の寸法図です。数字の単位は mmです。

C, D には下図の位置に、竹串を通す穴を開けました。



つめ(T1-T5)の作成

図のようなパーツを5つ(T1-T5)、工作用紙で作りました。

 

のりしろの部分に両面テープを貼って、三角の形で固定しました。

 



ふた(F)の作成 1

工作用紙を、横が115 mm 縦が110 mm の大きさに切り取りました。

 

そこに、T1-T5 を動かすためのレールを貼りました。赤の矢印で示したレール2つは幅が 10 mm 、緑で示した4つのレールは幅が 4 mm です。長さはどちらも、110 mm です。両面テープでピンセットを使って慎重に貼り付けました。

 

うまく、T1-T5 がスライドできることを確認しました。

 



ふた(F)の作成2

T1-T5 を抑えるために、図のように、工作用紙で作ったF1 と F2 を上から貼り付けました。

 

T1-T5 の向きで、開けるタグのパターンが決まります。

 

T1-T5 がスライドできるように、F1, F2 はF3, F5, F6,F7,F8,F4 だけに接着しました。

 

最後に、ダンボールのFに、このパーツを貼り付けることでふた(F)の完成です。



ふた(F)を付ける

写真のように、箱の部分を組み立て、布とボンドでふた(F)をBに付けました。

 

そして、長さ115 mm に切った竹串を、CとDに通してボンドで固定しました。

 

竹串を指すCとDの穴は、 千枚通し、またはキリで開けます。

 

(寸法図は、厚さ5 mm のダンボールを想定していましたが、実際に使ったダンボールは3 mm くらいでした。そと側の寸法が同じになればどんな厚さでもOKです。)

 



完成

動作をチェックし、ボンドが乾けば完成です。