作り方のヒント:鍵で開くダンボールの箱

多くの方々から作り方のリクエストがありました。大分時間が経ってしまいましたが、なんとか作り方のヒント、作りました。

まだまだ、わかりにくい部分、質問などあると思いますので、ホームの掲示板からどうぞ。


材料と道具

【材料】

ダンボール(厚さ 5 mm)

丸い鉛筆、竹串、布、割りばし、木工用ボンド

【道具】

鉛筆、カッター、定規、ハサミ、

ノコギリ、万力(鉛筆、割りばしの加工)、

つまようじ(ボンドをつけるときにあると便利)



しくみ

ドアは引いて開けるタイプのものですが、鍵がかかっている状態では、可動部が引っかかって開けることはできません(上図)。

 

 

鍵穴に鍵を差し込みディスクを右へ90度回すと、ディスクの切り込み(灰色の四角部分)が上にあがり、可動部の竹ぐしを下におろすことができるようになります。その結果、可動部を左に少しだけ回せるようになります(下図)。

 

可動部が左に回ると、ドアのロックが外れ、ドアを引いて開けることができるようになります。



見取り図

フタG は小さく描いています。

A'は、Eと布で貼り、引いて開くドアにします。



寸法図

数字の単位は mm 。

ダンボールの厚さは 5 mm。



ディスク

ディスクはできるだけ正確に作りたかったので、直接ダンボールに寸法を書き込むのではなく、パソコンで寸法どおりの図を印刷し、それをダンボールに貼り、カッターで切り抜くという方法で作りました。

 

小さい竹し用穴は、千枚通しで空けました。

 

ディスクのフチの部分を補強するために、ボンドをたっぷり塗って乾かしました。

ダウンロード
ディスク型紙
これを2枚印刷してダンボールに貼り付けて切り抜きます(注意:大きさが異なって印刷されてしまうことがあるようです。確認中です)。
kagibako-3.pdf
PDFファイル 17.5 KB



シリンダー

チップスターの入れ物を図のように加工しました。長さは80 mmになるようにハサミで切りました。

小さい竹ぐし用の穴の位置は、ディスクの穴の位置を参考にしてください。

 

ディスクが12枚入ることを確認しました。オレンジのディスク(A)は2枚ずつ貼り付けました。

 

このディスク入れる順番で、鍵の形が決まります。

 

竹ぐしを通して、緑のディスク(B)がシリンダーの中で回らないように固定しました。チプスターのフタも、テープで仮止めしました。

 

針金で作った鍵で、うまくディスクAを90度右回転させれることを確認しました。

 

シリンダーの底の部分にも強度が欲しいと考え、ディスクBと同じものを貼り付けました。竹ぐしの穴も千枚通しで開けました。

 

このシリンダーをデザインするところが、一番試行錯誤を要しました。



可動部

ダンボールと、竹ひご、丸い鉛筆で可動部を作りました。

ただし、黄色い部分は、箱に組み込んだあとに付けるので、ここでは付けません。

 

鉛筆は、万力とノコギリを使って切りました。

 

ピンクのパーツと鉛筆と竹ぐしはボンドで固定しました。

 



本体パーツの寸法

いよいよ本体の作成です。

パーツ図のダンボールのスジは縦向きを想定しています。

 

Aの鍵穴を切り抜きました。

 

AとB の8 mm の穴は丸い鉛筆が通るようにしました。

 

A' には25 x 15 mm のノブ貼り付ける箇所を描いています。

 



シリンダーの台座

シリンダーの台座(ピンクの部分)2枚を作りました。

これも、印刷してダンボールに貼って切り抜きました。



台座の接着

本体のB, C, F を組み立てました。

そこに、台座を貼り付け、十分に乾かしました。

 

台座にシリンダがすっぽり入ることを確認しました。

 

シリンダが台座の上で回転しないように、ダンボールを貼り付けました(下の写真、白い矢印)。

 



可動パーツの組み込み

可動パーツを組み込み、うまくシリンダーと噛み合うことを確認してから、本体パーツAを接着しました。



本体の組み立て

Dを、Aと扉A' の切れ目の間になるように貼り付けました。

Eを貼り付けました。

扉A'をEと布で貼り付けました。

 

可動部のパーツH を鉛筆に固定しました。Hを貫通する鉛筆を隠すために紙を貼り付けました。

 

フタGに下駄の部分を貼り付けて箱のフタにし、A'に取っ手を取り付けて完成です。

 

鍵は、割りばしで作りました。

 

 



完成です。